転職するなら、せめてキャリアアップしたいと考える人は多いでしょう。しかし、本当にキャリアアップできるのでしょうか。

タイトル通り、転職者がキャリアアップできたのは全体の3分の1と言われています。これが多いのか少ないのかは、個人差で感じ方が違うかもしれませんね。

しかし、「転職ってキャリアアップのためにするんでしょ」という人にとっては驚くべき結果かもしれません。
転職でキャリアアップするためには、転職者自身がとてつもない努力と分析力が必要だと言われています。

さて、キャリアアップとは一体何を指すのでしょう。

まだ終身雇用制度が信頼されていた頃、キャリアアップとは同じ会社でスキルを上げていくことを指して使われてきました。
しかし、現在では転職するひとつの理由の中にキャリアアップが含まれています。そして、ときには転職そのものがキャリアアップだと捉えがちな意味で使用されていることもありますね。

専門性の高いスキル、そして経歴を高めていくこと。
それが本来の意味であるならば、特に転職をする必要はないのです。
むしろ、転職するよりも、ずっと同じ会社にいたほうがスキルも磨きやすいですし、経験も増やしやすいでしょう。

さて、昔とは違い、今は終身雇用制度はまるで都市伝説のように扱われています。どのような企業でも、いつ傾くかわかりません。そのような不安定な中で、ずっと同じ会社の中でキャリアアップを目指すというモチベーションを保ち続けるのは難しいことのようです。

さらに、「ここの会社では自分を正当に評価してくれない」と思っている人もいるでしょう。
正当に評価というのは、一番わかりやすいのは自分の価値に企業が支払う報酬でしょう。自分の価値と企業が支払うべき報酬に違和感を感じた時に、転職してキャリアアップを目指したいと考えるかもしれません。

注意しなければいけないのが、キャリアアップ=報酬の増加ではありません。キャリアアップした結果、報酬が増えることはあります。しかし、これは結果論。本来は、自分の価値を高めていくことになります。

キャリアアップの本当の意味を考えながら、転職もトライしてみましょう。