いまの会社に何かしら不満があって転職を考えている方は少なくないでしょう。もっと給与の高い会社、より仕事内容に満足できる会社…、など自分の理想に近い会社を必死になって探していることでしょう。ですが、自分の理想と100パーセント合った会社というのはなかなか見つかるものではありません。仕事はやりがいがあるけど給与が少ない、大企業だから安定は得られるけど人間関係がややこしそう…など、どの会社にもメリット・デメリットがあるものです。しかし、自分の夢を叶えられる選択肢が存在するのです。それが起業という選択肢です。

転職と起業、いまの会社をやめて新しい道に進むという点では共通していますが、それ以外はほとんど違うと言ってよいでしょう。起業という道に進んだ場合、今まで「使われる」立場であったあなたが「使う」立場になるのです。経営者となるあなたは、どの分野に進出しどんな会社を作るのか、そのすべてを自分自身の意思で決定することになります。いままで「1を100にする」ことが仕事でしたが、今度は「0を1にする」ことが仕事となります。求められる能力もまったく異なるものになります。営業スキル、財務会計の能力、法律関係の知識、対人コミュニケーション能力、企画力…、経営者としてあらゆる能力を備えておかなければなりません。
こう考えると責任や苦労が激増し、悪いことばかりにも聞こえますが、自分の思い通りに働くことができるというメリットがあります。仕事内容も、勤務時間も、給与も、自分の一存です。もちろん、起業したばかりのときは必ずしもすべての理想を叶えられるわけではありません。金銭面で苦労するかもしれませんし、勤務時間も長くなるかもしれません。しかし自分の会社の業績が順調に伸び、事業規模が大きくなっていけば、やがて自分の理想に近い勤務条件を得ることが出来るでしょう。あの時転職して誰かの部下になっていては絶対に得ることが出来なかったであろう地位、人脈、お金。それらを一挙に獲得することが出来る。それが起業という選択肢の可能性なのです。
もちろんすべての起業が上手くいくわけではありません。ほとんどの新興企業は失敗し、消えていくという現実があります。一方で成功をおさめ大企業へ登りつめる会社もあります。すべては経営者であるあなたの能力次第です

確かに起業するという道は簡単に下せる決断ではありません。失敗のリスクの方が大きいのが実情ではあります。ですが、自分の理想を実現するために、一度しかない人生、思い切ってチャレンジしてみるのもアリなのではないでしょうか。